職場で「うーん」と思ったこと、我慢してませんか?
今回は、年度替わりのタイミングで増加する職場についての相談について直近多かったものから少しまとめてみましたのでご参考になれば幸いです。
それ、本当に「普通のこと」ですか?
「今日は急に残業になったけど、まあ仕方ないよね」 「契約にはない業務だけど、頼まれたからやるしかないか」
そんなふうに、自分に言い聞かせながら日々を過ごしていませんか?
職場でのモヤモヤや違和感は、多くの人が感じているものです。でも、「これってみんなもそうなんだろうな」「社会人なら我慢しないと」と思って、つい自分を納得させてしまいがち。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
急な残業が頻繁に発生すること、契約にない業務を当然のように任されること、、、これって本当に「普通」のことなのでしょうか?
違和感を感じるのは、あなたの感覚が間違っているからではありません。むしろ、健全な心を持っているからこそ気づけているんです。
小さなモヤモヤを見過ごさずに、自分の気持ちに耳を傾けてみてください。それが、自分を守る第一歩になります。
人間関係の悪さは、あなたのせいじゃない
職場でのストレスの多くは、人間関係に起因すると言われています。特に、「派閥がある」「陰口が多い」「上司と話しづらい」といった環境では、毎日を過ごすだけで心がすり減っていくものです。
そんな中で、「自分がうまくやれていないからかな」「もっと明るく振る舞わないと」などと、自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも、職場の空気に馴染めないのは、あなたが悪いわけではありません。その空気自体が、すでに「おかしい」可能性があるんです。
人間関係の悪さは、あなたの責任ではなく、組織の問題です。職場で孤独を感じているのは、あなただけではありません。
制度があるのに、なぜ使えないの?
「有給はあるけど、みんな取ってないから自分も取れない」 「育休を取りたいけど、取ったら白い目で見られそう」
相談者さまからはこうした声も、よく聞かれます。
でも、有給休暇や育児休暇は、あなたが正当に持っている権利です。ですが、取得することが「空気を読まない行動」とされる職場は、残念ながらまだ存在しています。
「嫌われるかも」「評価が下がるかも」そんな不安があるのも無理はありません。でも、そうした雰囲気が「当たり前」になっているなら、その職場には問題があります。
制度があるのに使えない職場は、見た目だけ整ったグレーな環境かもしれません。
グレーゾーン職場の見分け方
「ブラック企業」とまでは言えないけれど、どこかおかしい、違和感がある、、、そんな職場は意外と多いものです。
以下のような特徴がある職場は、グレーゾーンにある可能性があります。
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業務内容やルールが曖昧で、状況によってコロコロ変わる
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上司や先輩に意見が言いづらい空気がある
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離職率が高く、人の入れ替わりが激しい
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面談などが形だけで、本音が話せない
これらに当てはまる場合、自分ひとりで抱え込まず、外部の相談機関に話してみることも検討してみてください。
労働基準監督署や労働相談センターなど、公的な窓口も多数あります。あなたの話をきちんと聞いてくれる場所は、必ずあります。
あなたが壊れる前にできること
心や体が壊れてしまってからでは、回復に時間がかかります。だからこそ、「ちょっとつらいな」「最近疲れてるな」と思った時点で、手を打つことが大切です。
まずは、自分の違和感を無視しないこと。そして、信頼できる人に話すことから始めましょう。家族、友人、同僚、あるいは相談窓口でも構いません。
「こんなことで相談していいのかな?」と思うようなことでも、話すだけで気持ちが軽くなることがあります。
あなたが無理をし続けなくてもいいように、頼れる手段はたくさん用意されています。
もちろん、私にご連絡いただいても対応させていただきます。
「前向きな選択」としての転職
「ここを辞めたら負けだと思ってた」 「まだ頑張れるはず」
そう思って耐えている方も多いでしょう。
でも、転職は決して「逃げ」ではありません。
今の職場が合わないと感じるなら、それはあなたが悪いのではなく、環境が合っていないだけ。自分を守るために、環境を変えることはとても前向きな選択です。
新しい職場では、今よりもっと自分らしく働けるかもしれません。
あなたの心と体を大切にできる職場は、必ずあります。まずは「自分に合った場所を探してみよう」という気持ちを持つことから始めてみませんか?