Skip to content
All posts

MOpsとは?求められる役割とは

mops-image

 今まではグローバル規模の相談の中で出てきていた「MOps」、直近では国内の企業でも導入を進めておりますが、結局はマーケティング活動を行いつつ業務が増えただけという声もちらほら...今回はそんなMOpsについて紹介いたします。
 

MOpsって何?

最近よく耳にするようになった「MOps(Marketing Operations/マーケティングオペレーション)」とは、マーケティング活動全体を俯瞰的に管理し、効率的に運営、その成果を最大化するための戦略的かつ体系的なアプローチを指します。

しかし実際の企業現場では、多くの場合、MOps専任の担当者を配置できる余裕はなく、マーケターが他の業務と兼任しながらその役割を担っているのが現状です。
 

MOpsの役割

多様なサービスを提供している企業では、それぞれのサービスや事業部ごとにさまざまな施策が並行して行われています。

その個別の施策を一つひとつ追いかけて管理することは非常に煩雑で非効率的であり、施策間の連携や成果を適切に評価することが難しくなります。

MOpsの最も重要な役割は、こうした各施策を個別に管理することではなく、マーケティング活動の全体像を俯瞰し、見込み顧客(リード)がどのような経路を経て興味関心を深めているかを把握し、そのプロセスを最適化していくことです。

具体的には以下のような役割を担います。

  • マーケティング全体を俯瞰して、リードの育成状況を把握する

  • 各施策のROI(投資対効果)を把握し、マーケティング予算の最適配分を支援する

  • 営業やマーケティングなど複数の部署間の連携を円滑化し、施策の一貫性を担保する

  • マーケティング活動全体のプロセスやデータの標準化・体系化を推進する
     

施策単位で管理する方法

とはいえ、現実的には多くの企業で施策単位の管理が求められ、個別施策の成果報告が日常化しているのもまた事実です。

こうした環境下でMOpsとして成果を出すためには、まず各施策を「何の目的で」「どのチャネルを用いて」「どれだけのコストをかけたか」といった基本情報を明確に把握し、管理することが第一歩となります。

以下のような項目を整理することで、施策単位での管理精度は格段に向上します。

  • 施策の目的:認知度向上、リード獲得、ナーチャリングなど

  • 施策の実施チャネル:メール、ウェビナー、SNS、広告など

  • 投資した費用:実施費用とリターンの比較

  • 成果指標(KPI):コンバージョン率、獲得リード数、ROIなど

例えば同じウェビナーというチャネルを用いた施策があり、施策の目的を管理しないとただ参加者が多いウェビナーの効果が高いという判断になってしまい、全く違う目的で使用しているウェビナーごとに成果が大きく揺れてしまいます。

このような事態を防ぐためにも、これらの情報を明確に整理し、定期的に振り返りと改善を行うことで、個別施策の有効性が見える化され、全体としてのマーケティング活動の精度も向上します。
 

まとめ

MOpsは単なる「マーケティング業務担当」ではなく、企業のマーケティング全体を最適化し、成果を最大化するための重要な役割を担います。個別施策の管理に追われている現状から抜け出し、マーケティング活動全体を俯瞰し、戦略的に運営することが求められています。

MOpsの重要性を組織に理解してもらうためには、まず自身がMOpsの意義や役割を明確に把握し、それを上司や関係部署に丁寧に伝えることが重要です。

マーケティング活動の全体最適を目指したい方、MOpsの役割を正しく伝えたい方は、ぜひよろず相談屋しおちゃんにご相談ください。貴社のマーケティング活動をより高度に、効果的に推進するお手伝いをいたします。